新聞の役割や製作過程を紹介 「新聞ふれあい講座 まなぶん」
山木屋小(川俣町)と吉井田小(福島市)は26日、福島民友新聞社の「新聞ふれあい講座 まなぶん」を開き、児童たちが新聞の役割に理解を深めた。
◆ニュースを分かりやすく 山木屋小
東京電力福島第1原発事故の影響で避難移転している川俣南小の校舎で5、6年生16人が学んだ。
社会科の授業の一環として行われ、福島民友新聞社の教育応援プロジェクト「まなぶん」のスタッフとして佐藤掌報道部長が講師を務めた。この日の福島民友新聞朝刊を教材に、新聞の1面がどういった過程で作られるのかをはじめ、紙面の構成などについて解説した。
佐藤部長は「社会の動きを正しく知ってもらうことが新聞の役割」「皆さんに分かりやすいニュースを届けようと編集会議を重ねている」「見出しは記事の案内役」などと述べ、児童たちは熱心に聞き入った。
講義に続いてワークショップも行われ、児童たちは実際の記事を使って見出しの付け方を体験した。
◆見出しやレイアウト工夫 吉井田小
5年生70人が新聞の読み方を学び、さまざまなニュースが詰まった新聞の魅力に親しんだ。
福島民友新聞社整理部の水野智史記者が26日付の紙面を使って新聞作りの手順を紹介。「見出しやレイアウトを工夫し、読みたくなる紙面を作ることが大切。整理記者はニュース価値を判断し、写真や記事の扱いを大きくして目に付くようにしている」と説明した。
また、新聞記事とインターネット上の情報の違いについては「インターネットは速報性があり、誰でも情報を発信できるが、正しいかどうかを見極める必要がある」と語り掛けた。
記者の仕事に興味があるという荒響也君は「子どもでも分かりやすい記事になるよう工夫をしていることが分かって勉強になった」と感想を話した。
水野記者(左)の説明に聞き入る子どもたち
=福島市・吉井田小
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