「般若心経」書き写す まなぶん講座『写経体験』、一字一字丁寧に

 
一字一字、丁寧に写経する参加者

 福島民友新聞社の趣味講座「写経体験~心のやすらぎを求めて」は1日、いわき市のいわき産業創造館で開かれ、参加者は心静かに「般若心経」を一字一字、丁寧に書き写した。

 ハローみんゆう教育応援プロジェクト「まなぶん」の一環。約30人が参加し、同市平下荒川にある禅勝山龍門寺の光英覚法住職が講師を務めた。光英住職は、300字足らずの「般若心経」に説かれている「かたよらない心、こだわらない心、とらわれない心」を紹介。写経に取り組む姿勢として「上手下手ではなく、自分ができる限りの丁寧な字を書くことに意味がある。目の前のことに集中できる状態をつくることも大切」と話した。

 参加者は深呼吸と黙想で心を落ち着かせ、全員で読経した後、写経に挑戦。静寂の中、参加者は日常の慌ただしさを忘れ、ゆったりと丁寧に筆を運んでいた。