NIE実践に12校指定、7月に郡山で初のシンポ 県推進協

 

 教育現場での新聞活用の普及に取り組む県NIE推進協議会(代表幹事・菅野厚福島民友新聞社常務)は30日、福島市で総会を開き、本年度のNIE実践指定校12校を決めた。同協議会は、福島民友新聞社をはじめ県内の地方紙と全国紙など計8社、県教委、通信社2社などで組織し、毎年十数校への各紙の提供、記者派遣などを展開している。

 総会で菅野代表幹事は「若い世代に新聞の有用性を伝えるために、NIEの裾野を広げる取り組みを進めていく」とあいさつした。佐藤秀美県教育庁義務教育課長は「昨年度の全国学力・学習状況調査の本県の状況を調べると、新聞を読む子ほど平均正答率が高く、特に知識を活用するB問題が得意な傾向にあった」と紹介。服部朋子日本新聞協会新聞教育文化部NIE担当主管は「知識だけでなく、課題を解決する力が求められており、新聞活用は格好の学習材」と強調した。

 総会ではこのほか、7月15日に郡山市で、教師や教育関係者、新聞社のNIE担当者などを対象としたNIEの活用シンポジウムを初めて開催することなど本年度の事業計画を決めた。

 全国の教育、新聞関係者らが意見交換する第22回NIE全国大会は8月3、4の両日、名古屋市で開かれる。実践指定校次の通り。

 新規=安積二小(郡山市)湯本三小(いわき市)北会津中(会津若松市)安達高(二本松市)▽継続=金谷川小、平野中(福島市)郡女大付高(郡山市)日新小、謹教小、神指小(会津若松市)五箇小、五箇中(白河市)