新聞記事から題材選び討論 宇都宮・NIE全国大会閉幕

 
新聞記事から題材を探し、ディベートを展開する生徒

 教育に新聞を活用するNIE(エヌ・アイ・イー)を考える第24回NIE全国大会最終日は2日、宇都宮市で公開授業や実践発表、特別分科会が行われた。本県から参加したNIE実践校の教員らが情報を多面的に捉える能力や対話力を磨く学習などに役立つ新聞の活用事例を学び、それぞれの発見を持ち帰った。

 「主体的・対話的で深い学び」を掲げる新学習指導要領が小学校で2020年度、中学校で21年度、高校で22年度から実施されるため、公開授業や実践発表では新聞で育む深い学びのアイデアなどが出された。

 宇都宮市の文星芸大付高は大学入試改革に備え、情報を多面的に捉える能力を養う授業として、新聞を活用したディベートを披露した。生徒が記事から題材を探し、「出生前診断」の是非について議論を交わした。

 宇都宮大教育学部付小の教員は、科目ごとのNIE実践例を報告。国語は新聞への投書、音楽は新聞を丸めたり、たたいたりした時に発する音を楽しむ教材などに活用しているとした。

 次回大会は来年11月に東京都で開かれる。