伝統通じ和の心学ぶ

　羽太小の茶道クラブには４、６年生児童が在籍、上羽太コミュニティーセンターの完成を機に２００７（平成１９）年に発足した。礼儀作法やお茶のたて方など、茶道の心得を学びながら日本の伝統文化に触れている。
　クラブ設立は同センターにある和室を活用し、児童たちに和の心を学んでもらいたいと考えたことがきっかけ。設立２年目の昨年は２人だった部員も、現在は１０人の児童たちが所属している。運動部と掛け持ちで入部している児童が多く、緊張する試合に落ち着いた心で臨めるよう入部を希望した児童もいる。
　活動は月に１回で、時間は約４０分から１時間程度。同校では地元の人材から児童たちへの知識や能力の継承に取り組む事業を展開しており、活動には江戸千家の西郷茶道会のメンバーを講師に招いている。
　現在は茶をたてるのに必要な茶わんなどの茶器を盆に載せて持ち出す「お盆点（た）て」やお茶の飲み方などの技術の習得に励んでいる。顧問の高木笑子教諭は「茶道は普段の生活面で生かせる部分が多いため、児童には多くのことを学んでほしい」と話す。
　来年１月には保護者らを招いた茶会の開催も予定しており、今後は一般の人々も招いた茶会も開けるようにしたい、としている。

　文化や礼儀作法を学ぶ
　　部長の設楽遥さん　お点前を覚えるのが難しかったが、活動を通じて日本の文化や礼儀作法を学ぶことができた。今後は、一般の人を招いてお茶を楽しんでもらえるよう活動に励みたい。