古関裕而の志を継ぐ
個性的ながらも、まとまりのあるメンバーで日々自分たちの音を磨く福島市の福島商業高吹奏楽部。今年は同校(当時は福島商業学校)出身の国民的作曲家、古関裕而氏の生誕100年に当たる年だったため、各地で開かれた多くの記念行事に参加。偉大な作曲家の後輩という誇りを胸に、各会場で息の合ったメロディーを奏でた。
同部は1978(昭和53)年にブラスバンド部として創設。95年に現在の吹奏楽部へと名前を変えた。部のモットーは「切磋琢磨(せっさたくま)」。練習はパートごとに分かれて行うのが基本で、部員の自主性を重んじる佐藤聖倫教諭指導のもと、部員たち自らが練習法についても工夫を重ね、互いの演奏技術を高め合っている。
本年度の部員は1年生から3年生まで計43人。このうち、3年生は13人全員が同市の県文化センターで4日に開かれた定期演奏会を最後に引退、後輩にバトンを渡した。
定期演奏会では、プログラムに部員たちの個性あふれるアイデアをちりばめ、クラシックからアニメソング、ポップスまでバラエティー豊かに曲を表現した。「切磋琢磨」を積み重ねてきた部員たちの演奏は会場を大いに沸かせ、3年生にとって有終の美を飾る演奏会となった
後輩に県大会出場を期待
定期演奏会まで部長を務めた加藤はつみさん(3年) 行事が多く大変だったが、その分仲間たちとより多く分かり合うことができた。後輩たちには県大会への出場を期待したい。
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