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会津工高陶芸部/会津若松 
平成22年6月1日
  われら文化系
会津工高陶芸部/会津若松
伝統のものづくりに挑戦する会津工高陶芸部の部員たち
 

制作は「職人気質」で


 会津本郷焼に代表される丁寧な会津のものづくりを実践。5人の部員たちが日本の伝統芸術の習得に励みながら、世界に一つだけの自分の焼き物づくりに精を出す。
 2008(平成20)年には国宝「曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)」の再現に成功。昨年10月には1度焼いた作品を再加熱し、望んだ色を再現する技術を「二度焼窯変天目釉の色見表」として発表し、県発明展で最高賞の知事賞に輝いた。
 活動はほぼ毎日。展示会などが近づくと学校が閉まる直前まで一心不乱にろくろと向き合い、納得のいくまで好みの造形を仕上げる。授業を終え、部室に来る部員たちは和気あいあいとした雰囲気だが、制作に取り掛かると、部室には緊張感が漂い、部員たちの目は一気に「職人」へと変わる。
 現在は18日から福島市で開かれる県展への出展へ向け急ピッチで制作を進める。「一般の人たちに交じって自分たちの作品がどれだけ評価されるか楽しみ」と長谷川裕弥部長(3年)。また、会津大短期大学部と連携し、焼き物作品を地域ブランド「KAITEN」(かいてん)として商品化する計画も進行中。若い職人たちが、地元会津本郷焼と技術や大学の知識などを共有し、地域産業活性化に意欲を見せている。

 受け継いだ土台で技磨く
 部長の長谷川裕弥さん 今まで先輩たちが積み上げてきた土台の上で、良いものづくりができている。自分たちの世代でも会津工陶芸部をさらに発展させ、後輩たちにつなげたい。

 
 
 

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