最後の一音まで魂を
「人を感動させる演奏をしたい」。演奏会に訪れた人に心から楽しんでもらうため、平日はもちろん、土日や長期休暇も含めてほぼ毎日、初心を忘れずに練習に打ち込んでいる。
「音楽都市こおりやま」の中学校としてさまざまな音楽祭で演奏披露の機会もあり、敬老会などでも地域の人々を魅了する。普段の練習に加えて専門の講師を招いて技術を磨くこともあり、時には吹奏楽部OB、OGの高校生も一緒に練習したり、演奏を発表する機会もあるという。
同部出身者は、高校進学後も吹奏楽を続ける生徒がほとんど。顧問の芳賀景子教諭は「コンクール主導ではなく、音楽の楽しさを知って『もっと吹きたい』と思いながら巣立っていってくれる」と話す。現在も部員らが学年を超えて話し合うなど、厳しくも楽しい練習の時間を過ごしている。
コンクールのシーズンも終わり、3年生と下級生が一緒に演奏できる機会は秋の文化祭まで。コンクールなどと違い、これからは部員全員がそろって演奏できる場が多く、部員らの士気も高まる。
副部長の鈴木麻未さんも「文化祭の最後のステージまで3年生が引っ張っていきたい」と意気込む。全部員62人で最後の一音まで最高の音楽を奏でようと、演奏にも魂が込められている。
心を動かせるような演奏
部長の小松史子さん 一人でも多くの人の心を動かせるような演奏を心掛けている。演奏する私たちはもちろん、聴いてくれている人も一体となって一つの曲をつくれるような音楽を実現したい。
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