伝統音楽 多彩に表現
3年2人、1年4人と部員は少ないが、日ごろから努力を重ね、伝統の日本音楽を豊かな響きで表現する。昨年6月の県高校総合文化祭日本音楽部門で優勝、今年8月に宮崎県都城市で行われた全国高校総合文化祭(総文)に県代表として出場した。日本音楽の代名詞である琴を堅苦しくなく、伸び伸びと演奏し、純粋に楽しんでいる部員たちの目は輝いている。
部員は、3年生が部長の手渡景子さんと中里優香さん、1年生が佐藤愛莉さん、吉田香奈さん、山崎祐美子さん、藤井美森さん。教諭の中野みずきさんと佐藤こずえさんの2人が顧問として部員を見守る。
部員のほぼ全員が、琴に触れたこともなく入部。そうした部員らを上達させるために、基礎の基礎から指導するのが、同市内で琴の教室を開く浜須美貴さん。浜須さんは、週に2回、同校での練習で、譜面の見方や演奏法、6人の息を合わせる多彩な表現法までを、メリハリを持って一人一人に指導している。
全国総文には、3年生2人に加え、入部したばかりの1年生も出演し、4月からの猛練習の成果を披露した。3年生は引退も控え、間もなく新体制が始動する。来年の「ふくしま総文」での演奏も決まり、部員たちは楽しみながら、琴の表現を磨いている。
総文に出場できて幸せ
部長の手渡景子さん 部員数が少なく廃部の危機もあったが、それを乗り越え、全国総文に出演できて幸せだった。1年生にも、全国目指して頑張ってほしい。最後に「日本音楽って楽しいですよ」。
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