新設部で野口賞優秀賞
県教委が選ぶ本年度「野口英世賞」高校・共同研究の部門で、優秀賞と入選に輝いた安達高自然科学部。これまでの地学、化学、生物の各部が統合し発足した新設部で、活動1年目で野口賞の同校初受賞と2タイトル受賞の快挙を成し遂げた。「これまでの苦労が実り、本当に良かった。研究を続ける励みになった」と伊藤和豊部長(2年)。
同部には1、2年生計6人が所属。本年度は、野口賞優秀賞の「実はまだよく分かっていない!身近な物理現象の探究―転がり摩擦力とは何か」、野口賞入賞の「大気の光学現象『環水平アーク』の確認と発生時の気象条件」のほか、「太陽熱の利用―太陽反射炉の作成と利用について」の3テーマを柱に、日々研究や実験を重ねている。
野口賞出品のため、夏休み返上で研究に臨んだ。より正確な数値を得るため、夜中まで学校に残り実験を繰り返したこともあった。「協力して実験を行い、考察を導き出すためとことん話し合った。以前に比べ結束力が高まった」と部員一同。今後は3テーマをさらに追究、発展させる考えだ。「新年度も野口賞受賞を狙う」と部員の意気込みは十分。
顧問の対馬俊晴、渡辺公一両教諭は「本当によく頑張っている。生徒の自主性を尊重し、適切な助言で力を引き出したい」と話す。
研究進展させる雰囲気づくり
部長の伊藤和豊さん 研究を進展させるような、活発な意見が出せる雰囲気づくりを心掛けたい。野口賞最優秀賞受賞を目指し、頑張りたい。
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