早乙女踊り受け継ぐ
南会津地方の西部を流れる伊南川流域に伝わる「早乙女踊り」(田植え踊り)。南会津高郷土芸能委員会は旧南郷村山口地区の早乙女踊りを継承している。
同校の機関誌「湧雲」によると、2001(平成13)年度から総合的な学習の中で、郷土芸能への取り組みがスタート。当時中断していた山口地区の早乙女踊り、旧伊南村の小塩神楽を教わり、文化祭で発表。02年度から郷土芸能委員会としての活動が始まった。
毎春に各学年の代表らが集まり委員会を編成。山口地区早乙女踊り保存会の一員の本橋清治さん(本橋新聞店代表)が生徒の指導に当たり、先輩から後輩へと校内で受け継いでいる。
早乙女踊りは、地元の南郷地域で行われるひめさゆりまつり、南郷豊年まつりで発表。昨年12月5日には、約300年前に南会津全域などで起きた農民一揆「南山御蔵入騒動」を描いた舞台「息吹―南山義民喜四郎伝」に出演した。酒井厚子さん(2年)は「他の共演者らとお互いの演技を通じて一つになれた」と振り返る。
酒井萌美さん(2年)は「踊る姿勢がきついときもあるが、楽しみながら伝えていきたい」と張り切る。8月には全国高校総合文化祭が本県で開かれることから、大舞台への出演に向けて練習に励む。
発表ごとにいい舞台
委員長の斎藤いずみさん(2年) 発表するごとにいい舞台にしていきたい。地域の伝統をみんなで仲良く受け継いでいきたい。
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