「ハンカチともだち」 ハンカチの模様が動く

 
アリス館 1540円

 小学生の女の子はるちゃんが学校に持ってきたハンカチの模様(もよう)は、ピンクの服を着た小人です。その小人がとことこ歩き出したので、はるちゃんはびっくり。魔法(まほう)のハンカチ、大事にしようと思いました。トイレで友だちに「ハンカチ貸(か)して」と言われますが、はるちゃんは今は持っていないとうそをついてしまいます。給食の時間、豚汁(とんじる)の鍋(なべ)がひっくり返り、みんなの顔や服にかかって大騒(おおさわ)ぎ。みんなはティッシュやハンカチで友だちの汚(よご)れた顔や服を拭(ふ)いてあげますが、はるちゃんはハンカチを使うことができません。そのことを責(せ)められて思わず教室を飛び出してしまいます。そこへ雑巾(ぞうきん)を抱(かか)えたミヨンちゃんが現(あらわ)れて...。

 小人の服のピンクと、ミントグリーンの2色使いの優(やさ)しい挿絵(さしえ)がすてきな、夢(ゆめ)のある楽しいお話。もしもハンカチの模様が動いたら、あなたはどうしますか。なぜミントグリーンの色が使われているのか、そのわけもお楽しみに。低学年から。

 ※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています