「貸出禁止の本をすくえ!」 本を取り戻すため奔走

 
ほるぷ出版 1650円 

 エイミー・アンは小学4年生。家では、わがままな妹たちがいて居場所(いばしょ)がない。唯一(ゆいいつ)の楽しみは、放課後の図書室で過(す)ごすことだけ。

 ある日図書室に行くと、お気に入りの本が棚(たな)から消えていた。保護者(ほごしゃ)と教育委員会が、子どもにふさわしくない本として「貸出禁止(かしだしきんし)」にしてしまったのだ。子どもにふさわしくないとはどういうこと?本を取り戻(もど)すにはどうしたらいい?

 エイミー・アンは友だちの力を得(え)て、貸出禁止の本を集めることにした。すると次々にそれらの本を読みたいという子が現(あらわ)れ、いつの間にかエイミー・アンのロッカーは本であふれ、図書館のようになっていた。ところが、それを校長先生に見つかり、大問題に...。
 貸出禁止の事件(じけん)をきっかけに、内気な少女が友だちと共に行動を起こし、成長していく痛快(つうかい)な物語。この物語の中の貸出禁止の本は、実際(じっさい)に米国で貸出禁止などの措置(そち)を受けたことのある本だそうです。中学年から。