「しぶがき ほしがき あまいかき」 甘いかきができるまで
ちえちゃんのうちの庭に、かきがたくさん実りました。お兄ちゃんはかきの木にのぼり、甘(あま)い実をがぶり。ちえちゃんは、となりの木のかきを食べました。すると口の中がたいへん、しぶーい味にちえちゃんが泣き出してしまうと、おばあちゃんが「しぶがきにまほうをかけると甘くなるよ」と言いました。
どんなまほうかな? まずは、長いさおでかきを取り皮をむきます。次にへたについたえだをひもに通し、熱いお湯にくぐらせてカビがはえないようにします。それからつるして、毎日お日様にあてると甘くておいしいかきになるのです。ちえちゃんは、かきをうまくひもに通すことができないで、ハンガーにつるしました。甘くなるのを楽しみに待っていたある夜、外からガサガサと音が聞こえてきました。かきどろぼうでしょうか...。
ほしがきができるまでをいっしょに楽しみましょう。白黒の元気な絵に、かきの朱色(しゅいろ)がきれいに映(は)える絵物語です。低学年から。
※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています