「ぼくのあいぼうはカモノハシ」 カモノハシと冒険する
ルフスはドイツに住む男の子。大好きなお父さんはエンジニアで、オーストラリアに単身赴任中(たんしんふにんちゅう)です。
ある日のこと、ルフスは動物園から逃(に)げ出したカモノハシを見つけ、家に連れ帰るのですが、このカモノハシ、なんと人間の言葉をしゃべるのです。そして、故郷(こきょう)であるオーストラリアに帰りたいので、ルフスに手伝ってほしいと頼(たの)んできました。
ルフスは、お父さんに会いたい気持ちも重なり、戸惑(とまど)いながらもカモノハシのオーストラリア行きに協力します。まずはバスに乗って。次はボートで川を下り、海を渡(わた)る計画です。しかし、どちらも失敗。最後に思いついたのは飛行機。さあ、ふたりのオーストラリア行きは、本当に成功するのでしょうか。
心(こころ)優(やさ)しい少年と、物知りだけれどちょっとまぬけなカモノハシの冒険(ぼうけん)物語。ふたりのとぼけた会話は、クスッと笑えること間違(まちが)いなしです。中学年から。
※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています