「クラシック・ムーミン童話 ムーミン谷のおはなし」 ムーミンと仲間のお話

 
徳間書店 2750円

 この本は、トーベ・ヤンソンが書いたムーミントロールと仲間たちの物語から、小さくまとめた3話をおさめた童話絵本です。

 何週間も雨がふり続く暗い森の中、ムーミントロールとムーミンママは何日も歩き続けていました。冬が来る前に家を建てるため、日当たりの良い場所を探(さが)しているのです。さらに森の奥(おく)に入ると、怖(こわ)がりのスニフに出会い、旅の仲間になりました。

 途中(とちゅう)、沼(ぬま)でオオヘビに食べられそうになった3人を助けてくれたのは、旅するスナフキン。その後も旅を続ける3人は、荒(あ)れ狂(くる)う川に落ちてしまいます。するとそこに、「洪水(こうずい)に流された」と書かれたムーミンパパの手紙が流れてきて...(「どこよりも美しい谷」)。

 そのほかに、ちびのミイたちと冒険(ぼうけん)に出かけた島で不気味なニョロニョロに出会う話などが、落ち着いた色合いで描(えが)かれています。自分で読むなら小学校中学年から、読んでもらうなら入学前でも楽しめます。

 ※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています