「十二支えほん」 干支に関わる言葉や習慣

 
あすなろ書房 1540円

 今年はうし年ですね。神様が動物たちを競わせて1年間の王様を決めたという昔話は、よくご存(ぞん)じでしょう。「あなたの干支(えと)は何ですか?」と聞かれることがよくありますが、では「干支」って何でしょうか。

 大昔の中国での数え方に「十干(じっかん)」と「十二支(し)」があります。「十干」は十で一回り、十二支は十二で一回りする数え方で、干支は「十干」と「十二支」を組み合わせ、六十で一回りする数え方なのです。ここから、60歳(さい)になった人を「還暦(かんれき)」といって、新しく生まれたと考え、赤ちゃんと同じ赤い物を身に着けてお祝いをする習慣(しゅうかん)がありますね。

 この本は、「うし三つ時」や「いぬの日」など、私(わたし)たちが何げなく使っていた言葉や習慣が、十二支の動物と大いに関係していることを、分かりやすく伝えてくれる知識(ちしき)絵本です。楽しく親しみやすい絵を見ながら、自分の干支の動物について調べてみてはいかがでしょうか。大人の方もぜひ。

 ※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています