「物語 王さまとかじや」 かんむりをぬすまれる
むかしむかしある国に、8才の王さまがいました。若(わか)い王さまには、たくさんの大臣が仕えておりました。
王さまがいつ長ぐつをはくか決める「お天気大臣」、寝(ね)て起きる時間を決める「寝室(しんしつ)大臣」。そのほか「衣装(いしょう)大臣」「馬大臣」「かんむり大臣」などなど、たくさんたくさんいるのです。王さまは大臣たちが決めたことだけをすればいいのですが、毎日ちっとも楽しくはありませんでした。
そんなある日、王さまは大事なかんむりをからすにとられてしまいます。からすって、キラキラ光るものが大好きですからね。でも、大臣たちは何もできません。宮殿(きゅうでん)に「ぬすまれたかんむりをとりもどす大臣」はいないのですから。さあ大変、そこで王さまは自分の頭で考えました。それは...。
カラー挿絵(さしえ)たっぷりの楽しい読み物で、ひとりで読み始めるのにピッタリ。もちろん、読書好きのあなた、そして大人も十分楽しめる物語です。低学年から。
※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています