「とりあえず とりのはなし」 女の子の絵がつなぐ3話

あかね書房 1320円
子スズメのはなこは、人間のことが知りたくてたまりません。人間は危(あぶ)ないから近づいてはいけないと言われているのですが...。
今日も電線にとまって、家の中をながめています。お化粧(けしょう)をして、きれいになるおかあさんを見たはなこは、もう我慢(がまん)ができなくなり、窓(まど)から中に入りました。鏡に向かい、羽を使ってお化粧をするとにっこり。そして、「チュン、バッチリ」と鳴きました。
その声に驚(おどろ)いたのは、部屋のすみでお絵描(か)きしていた人間の女の子はなちゃんです。はなちゃんの絵は、風が吹(ふ)いて窓(まど)から飛んで行ってしまいました。第1話「スズメのはなし」。
森で、絵を見つけたメンフクロウのしろさんが主人公の「メンフクロウのはなし」。ヤマシギのやまさんとオオナマズのぬまたくんの「ヤマシギのはなし」。はなちゃんの絵がつなぐ愉快(ゆかい)な三つのお話集です。ページごとのカラーの絵も楽しく、ひとり読みを始めた子におすすめの一冊(いっさつ)です。
※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています
- 「荒野にヒバリをさがして」 迷子の兄弟、心温まる絆
- 「大地をうるおし平和につくした医師 中村哲物語」 アフガンに井戸、65万人救う
- 「和ろうそくは、つなぐ」 職人の知恵、循環型の物作り
- 「てぶくろがいっぱい」 みんなの優しさ集まって
- 「戦争をやめた人たち・・・1914年のクリスマス休戦・・・」 敵兵士と共に歌、サッカー
- 「パンに書かれた言葉」 戦争の記憶、平和へつなぐ
- 「みんなの研究『女子サッカー選手です。そして、彼女がいます』」 性のあり方、個人を尊重
- 「ほじょりん工場のすまこちゃん」 春休みに自転車の特訓
- 「『オードリー・タン』の誕生」 心臓病や不登校乗り越え
- 「ぼくたちのスープ運動 小さな思いやりが世界を変える!」 「誰かのため」幸せ広げる