「屋根に上る」 自分と違う生き方知る

学研プラス 1540円
皓(こう)は有名私立(しりつ)中学の1年生。両親は小さな学習塾(じゅく)を経営(けいえい)しているので、一人で過(す)ごすことが多い。皓は、はしごで自宅(じたく)の屋根に上(のぼ)り、寝(ね)ころがって空を見るのが好きだ。
ある日、村田さんという70代後半のおじいさんが訪(たず)ねてきて、大工だった祖父(そふ)が作ったはしごの修理(しゅうり)をさせてほしいという。村田さんは祖父の弟子でやはり腕(うで)のいい大工だ。皓は、彼(かれ)から亡(な)き祖父のことや木組みの話などを聞き、「きみはひとりでいる時間がみんなよりちょっと多いだけだ」とも言われる。
夏休みの8月、皓は村田さんの家で偶然(ぐうぜん)再会(さいかい)した小学校の同級生一樹(いつき)と過ごすうちに、一樹の親子関係、進路の悩(なや)みを知る。一樹の悩みに何か手助けをしたいと思う皓だが...。
皆(みな)さんも学校の成績(せいせき)、友人や親子関係、進路などさまざまな不安を感じていませんか。いろんな本を読み、自分と違(ちが)う生き方を知るのも不安を和らげる一助となるかもしれません。そんな君におすすめの一冊(いっさつ)。高学年から。
※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています
- 「わらってよ ピッコ」 ポニーを笑顔に 兄と妹奮闘
- 「荒野にヒバリをさがして」 迷子の兄弟、心温まる絆
- 「大地をうるおし平和につくした医師 中村哲物語」 アフガンに井戸、65万人救う
- 「和ろうそくは、つなぐ」 職人の知恵、循環型の物作り
- 「てぶくろがいっぱい」 みんなの優しさ集まって
- 「戦争をやめた人たち・・・1914年のクリスマス休戦・・・」 敵兵士と共に歌、サッカー
- 「パンに書かれた言葉」 戦争の記憶、平和へつなぐ
- 「みんなの研究『女子サッカー選手です。そして、彼女がいます』」 性のあり方、個人を尊重
- 「ほじょりん工場のすまこちゃん」 春休みに自転車の特訓
- 「『オードリー・タン』の誕生」 心臓病や不登校乗り越え