「しんぱいなことがありすぎます!」 心配笑って吹き飛ばす
小学1年生のももは、今までに一度も忘(わす)れ物をしたことがありません。なぜなら忘れ物が心配で、時間割(わり)にない物まで全部学校に持って行くからです。ですから月曜日の朝、両手に荷物いっぱいの姿(すがた)を、同じクラスのかずまが「ヤドカリみたい」とからかいます。
そんなかずまは、とても身軽です。教科書もノートも全て学校に置いてきてしまうからです。その分、宿題を忘れるのは、クラスのナンバーワン。しかしそんなことを全く気にもせず、楽しそうに学校生活を送るかずまに、何となくモヤモヤとしてしまうももなのです。そんなある日のこと、かずまを見直す出来事が起こります。
とっても心配性(しょう)の女の子のお話。表紙を見て、これは私(わたし)のこと? と思う子はいませんか? まさに1年生あるあるです。でも大丈夫(だいじょうぶ)。最後にももがしたように「がっはっはー」って大声で笑うと、心配が空に飛んでいってしまうかもしれませんよ。低学年から。
※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています