minyu-net

ホーム 県内ニュース スポーツ 連載 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
 
  参院選ニュースTOP

県内各党、戦術の徹底指示 参院選比例も最終盤の攻防

 参院選は29日の投票日まであと2日を残すのみとなった。与野党の過半数ラインをかけた激戦で重要度を増す比例代表選は、県内組織を常設する主要5政党が、支持拡大を目指して最終盤の攻防を展開。非拘束名簿方式で候補者名と党名のいずれかで投票できるため、各党とも比例得票を最大限に引き出せるよう戦術の徹底を指示している。2大政党激突の色が濃い自民、民主はそれぞれ、組織内候補を抱える団体の個名表記に配慮しながら比例第一党を競う。公明、社民は重点候補の個名表記、共産は党名表記を指示して議席確保にげきを飛ばす。

 候補ごと担当県議配置/自民
 35人の党公認候補ごとに担当県議2人を配置し、県内での遊説活動を支援してきた。
 県連は比例での得票目標は掲げていないが、選挙区の目標と同数の40万票を期待する。各候補者は党の友好・支持団体を母体にしており、県内組織を中心に浸透を図る。
 今回は福島市出身の地元候補者の存在も大きく、選挙区候補者とのセット戦術の徹底にも力を入れる。

 農村部への浸透を図る/民主
 連合の労組出身の7候補をはじめ団体関連の比例候補については、各団体に対応を委ねた。選挙区候補者の後援会や個人には党名表記を要請、県内比例代表トップを目指す。
 今回は都市部より農村部で支持が高いと分析し、年金問題に加え農業政策を重視。政府の新たな経営安定対策に不安を持つ農業層が多いとみて、戸別所得補償制度の創設を掲げ、自民支持層の切り崩しを狙う。

 与党選挙協力が鍵握る/公明
 医療系の現職を北海道・東北地区の重点候補とし、医師不足対策の政策とともに名前の浸透を図っている。福島選挙区に候補がいないためセットでアピールする場が足りないが、26日は中通り中心の遊説で、てこ入れした。県内目標は13万票で、組織票約11万5000票にどれだけ上積みできるかは、自民との選挙協力が鍵を握り、比例候補者の個名表記を要請している。

 10万票以上の獲得目標/共産
 比例代表で県内10万票以上の獲得が目標。選挙区候補者の街頭演説に加え、党員や後援会員が電話作戦で票の掘り起こしを急ぐ。貧困・格差の解消や改憲反対などの党政策を重点的に訴え、党名表記を呼び掛ける。選挙区で他党候補を支持する有権者には「政治批判の気持ちがあるなら比例は共産」と、選挙区内の地縁、血縁などしがらみとは切り離した投票行動を働き掛けている。

 選挙区とのセット戦術/社民
 東北・北信越重点候補の支持団体となる自治労を中心に浸透を図り、重点候補の7万5000票を含め比例で県内15万票の獲得を目指す。選挙区候補とセット戦術を展開しており、官公労の組合員が多い福島、郡山両市では重点候補自ら遊説して支持層への浸透を確かめている。憲法九条の堅持、現憲法を生活に生かす主張を無党派層にも広げるため、支持カード集めを最後まで進める。
(2007年7月27日 福島民友参院選ニュース)

 
 
 

購読申込

ご購読申し込み

会社案内
会社概要
支社・支局のご案内
広告資料|▶バナー広告
社内見学|▶移動編集局
民友愛の事業団
福島民友メールアドレス
窓の投稿
 

福島民友新聞社

〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
ネットワーク上の著作権(日本新聞協会)
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN