参院選きょう投票 4候補の戦い「決着」へ
年金や「政治とカネ」の問題などを争点とし、参院過半数をかけて与野党が激突、安倍晋三首相の政権運営が問われた第21回参院選は29日投票が行われ、即日開票される。福島選挙区では4人で2議席を争った。焦点となる全国の議席確定は30日未明にずれ込むが、大勢は29日深夜にも判明する見通し。このほか県内では、前首長死去に伴う白河市長選と平田村長選、在任特例の任期満了に伴う本宮市議選の投票も同日行われ、即日開票される。いずれも29日深夜までに当落が判明する見通し。
【福島選挙区】
参院選福島選挙区は現職2氏が引退(28日で任期満了)した中で行われた。
立候補した社民の小川右善(57)、自民の森雅子(42)=公明推薦、共産の宮本しづえ(55)、民主の金子恵美(42)の各候補は、焦点に急浮上した年金問題や「政治とカネ」の問題への対応、さまざまな格差の問題、介護や少子化対策、安倍政権が意欲を示す憲法改正の是非などを主要な争点に、政策と改革の実現を訴えた。
自・公対野党の中央の対決構図がそのまま持ち込まれた中で、昨年11月の知事選以降、県内で連勝を重ねる民主系が年金問題などの追い風も受けて序盤から勢いをみせ、自民は県連組織の立て直しをかけて激しく追い上げ、両陣営が抜け出す展開となった。
共産は改憲反対と「増税」への批判などを展開、社民は12年ぶりの独自候補擁立で比例代表とのセットを試み、それぞれ浸透を図った。
(2007年7月29日 福島民友参院選ニュース)
|