大物来県ラッシュ
前例ない応援合戦
夏の参院選まで3カ月に迫った中で、沖縄補選と並び「前哨戦」に位置付けられた福島補選。夏の勝敗ラインを大きく左右する政党激突で、かつてないほどの大物来県が続き、激しい応援合戦となった。
仕掛けたのは自民党。安倍晋三首相が14日来県、県内4カ所で街頭演説したほか、中川秀直幹事長は告示前を含めて計8回本県入り。中川昭一政調会長、丹羽雄哉総務会長、青木幹雄参院会長、片山虎之助参院幹事長ら党幹部、閣僚では麻生太郎外相、尾身幸次財務相、伊吹文明文科相らが入り、友好・支援団体を中心に支持を訴えた。党所属国会議員の来県は延べ300人近くに上り、「前代未聞」(党本部職員)の支援体制だった。
連立政権を担う公明党も太田昭宏代表らが来県、街頭と集会でマイクを握った。
対する民主党は当初、「県民党」を掲げて勝利した昨年の知事選の流れから、党派色を控えめにした展開だったが、告示後は候補者と政治的に近い鳩山由紀夫幹事長が再三応援に入ったのをはじめ、菅直人代表代行、岡田克也副代表、藤井裕久元蔵相、鹿野道彦、小宮山洋子、安住淳の各衆院議員、岡崎トミ子、直嶋正行の両参院議員ら延べ100人余を投入、県内全域に眠る浮動票の掘り起こしを図った。
共産党は初日に志位和夫委員長が街頭から支援を呼び掛けた。
(2007年4月22日 2007統一地方選福島民友ニュース)
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