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放射線量「今も不安」 新潟へ自主避難・伊藤さん

放射線量「今も不安」 新潟へ自主避難・伊藤さん

古里を遠く離れた地で、家族のつながりを保ちながら県外避難を続ける伊藤さん=新潟県五泉市 

 「福島県の放射線量は今も変わらない。県外での生活に根付かざるを得ない」。避難区域外の郡山市から新潟県五泉市に自主避難した伊藤あゆ美さん(29)は、原発事故から2年半を迎えた今の心境を明かす。
 五泉市は福島第1原発から約170キロ離れている。同市は震災直後から避難者を受け入れ、一時は約60世帯が身を寄せた。現在も約20世帯が避難生活を送る。避難者は20〜30代の若い世代の家庭が多いという。
 伊藤さんは2011(平成23)年10月から家族で同市に移り住んだ。生まれたばかりの子どもへの放射能の影響を考えての決断だった。ただ、古里を遠く離れたことで、地元に残る友人や実家との絆を維持することの難しさも感じる。それでも「私たちは家族で来られたから良かった」。避難が長期化する中でも家族のつながりを保ちながら暮らす。
 一方、放射能への不安とのジレンマを持ちつつも二重生活の負担や、子どもの進学などを理由に古里に帰還する家庭も多い。
 同市に母子避難していた30代の女性は今年1月、避難前に暮らしていた郡山市に戻った。女性は郡山に残った夫との二重生活の負担が重くなり、帰還を決めた。「子どもが泣いてしまうので夫は子どもが寝ているうちに帰った」。二重生活は経済面だけでなく、心の面でも負担が大きくなった。
 女性は古里に戻った今も、放射能の健康不安を抱えながら生活する。「ただちに放射能の影響はないと言われるが、これから何があるかは分からない。もう少し頑張れればよかった」
(2013年9月11日 福島民友ニュース)



 

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