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距離感解消へ努力続く 避難長期化、増す“共生”の重要度

距離感解消へ努力続く 避難長期化、増す“共生”の重要度

楢葉町民らが多数避難している仮設住宅群。木の壁の傷みに、3年の月日の長さが表れている。帰還の目標は、まだ住民に示されていない=いわき市中央台高久

 原発事故により双葉郡などから多くの避難者が流入、生活するいわき市では震災後、地元の人たちと避難者とのさまざまな不協和音が指摘されてきた。しかし、深刻な放射能汚染の実態が見えてくると同時に、帰還困難区域の住民たちには避難の長期化への対応や、新たな生活への一歩が求められるようになり、いわき市と双葉郡の住民の「共生」は、より一層、必要度を増している。それぞれの立場を考えた市民レベルの交流も、しっかりと根付き始めている。

 【いわき・好間町】交通安全、防犯で協力
 長期化する仮設住宅などでの避難生活の中、避難住民と地域住民は良好な関係づくりを模索してきた。いわき市好間町では、地元と避難者の自治組織が、互いに交通安全や防犯などの取り組みで協力し合い、互いの距離感を縮めようと努力を重ねている。
 富岡町自治会は、仮設住宅周辺の事故防止のために毎朝、小学生の通学路の見守り活動を続けている。自治会を母体に発足した好間町防犯パトロール富岡隊は、住宅敷地の見回りのほか、定期的に地域の除草や防犯活動をしている。坂和博通隊長(67)は「お世話になっている好間町のために力になりたい」と話す。避難してきた当初は、批判的な投書もあったが、最近はなくなった。
 地元の防犯協会や好間町安全安心レディース隊は、毎月10日に富岡、大熊両町の防犯組織と合同で地域の見回りをしている。昨年は合同防犯研修会も開催、商工会の協力で地元の名物「ジャンボメニュー」を食べて親交を深めた。渡部英子レディース隊長(76)は「直接意見を交わす機会がもっとほしい」と、さらなる活動に前向きだ。互いを思いやる姿勢が広がれば、あつれきも解消に向かうと関係者は信じている。
(2014年3月10日 福島民友ニュース)



 

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