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【清水いわき市長】 施策「目に見える形に」、政治理念貫く

【清水いわき市長】 施策「目に見える形に」、政治理念貫く

2月議会で初めて自分で編成した当初予算案を説明する清水市長

 就任から5カ月。いわき市の清水敏男市長は開会中の2月議会に臨む。2014年度のいわき市政を方向付ける当初予算案が審議されている。選挙戦で喫緊の課題とした医療や雇用・産業、住環境への対応を盛り込んだ予算。「清水カラーがある程度出せた。『医・職・住』の課題解消、子育て・教育はそれなりに予算化できた」と自己評価する。
 就任後、市立総合磐城共立病院の新病院建設で基本設計が整い、病床数や設備配置などが決まった。雇用対策も、ものづくりに特徴がある同市の産業集積に向けて研究会の設置などが進む。宅地が不足する中で市街化調整区域の線引き見直しや地区整備計画の決定などで宅地を増やす考えだ。
 一方で、一部議員から施策に対し厳しい声も出ている。選挙時に「まずは経営形態を決めてから、建設の時期を決めるべき」と発言した新病院計画。計画が変わるのかとの推測が市民の間に広がった。しかし経営形態を再検討した結果、前市長時代にまとめた現計画を維持することになった。一部市民は現計画維持の判断に反発した。出産祝い金も選挙で「一例」として示した支給額が大きく後退、今議会では議員から「祝い金なのか補助金なのかあいまい」と修正を求められた。
 調整が難航する分野も多く、清水市長は「施策を実現させるには市の内外との調整が必要。時間と労力がかかる」と苦労も口にする。しかし「施策が目に見える形になってきている」と、自らの政治理念を貫き、市政を進める覚悟を示す。

 「変化実感」求める市民 
 いわき市長選で「市政の転換」を求めて、清水敏男現市長に票を投じた市民はこの5カ月、清水市政を注視してきた。同市の女性(70)は「何か変わったという感じはしない。結局、誰がやっても変わらない」と話した。震災からの復興が進まず、閉塞感も感じられた中で変化を求めた市民は、現市政を冷ややかに見つめる。
 同市では、沿岸部を中心に復興施策は着々と進んでいる。しかし女性は「復興はやらなくてはならないこと。市長が誰になっても今の(復興)状況になっていたと思う」と手厳しい。
 清水市長が喫緊の課題とする子育て支援。実際に子育て中の別の女性(24)は「変化の実感はない」と話す。選挙では子育て対策に関心を持っていたが、何かが変わったという印象は芽生えてこない。女性は「何もなければまた別の人が選ばれるのではないか」とも指摘。市長の選択に当たっては、実績よりも「実感できる変化」を市民が求めた選挙だったことを示唆した。
(2014年3月10日 福島民友ニュース)



 

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