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【家族を亡くし】 高橋さん「納得できぬ」 募る苦しさ、悲しさ

 「娘が亡くなったという感覚はない。今でも生きているのではないかという気持ち、納得しない部分もある」。いわき市を震源とする大規模余震による土砂崩れで磐城農高2年だった長女の愛さん=当時(16)=を亡くした会社員高橋久雄さん(59)は語る。
 自宅のあった同市田人町から現在は古殿町に移り、家族と一緒に暮らす。勤務先のいわき市のスーパーへの通勤途中、自宅があった場所の横を通り掛かる時にはつぶやいたり、心の中で愛さんに語りかけてきた。その際には、時折車を止めて現場に立ち寄ったり、瞬間的だが娘との「コミュニケーション」を重ねる。
 余震から3年を迎えた。「ようやく気持ちは楽になった。仕事だけに集中したり、切り替えができるようになった」と話すが「ひとときも忘れることはないし、苦しさや悲しさは募る。思いは弱まることなく強くなる」とも明かす。
 自宅があった場所は危険区域に指定された。だがいつの日か、この場所で地震があった、そのことを記した石碑を建ててあげたい。そう考えている。

 【土砂崩れ】 5日後、車と遺体発見
 いわき市田人町石住の県道いわき石川線では、強い余震により大規模な土砂崩れが発生した。余震から5日後の2011(平成23)年4月16日夕、土砂に埋もれた軽乗用車の中から須賀川市の会社員増子正美さん=当時(31)=の遺体が発見された。
 当時のいわき南署の調べでは、土砂崩れの現場は約150メートルにわたり、増子さんの軽乗用車は西側から約30メートルの場所に横転して埋もれていた。増子さんは余震のあった同11日、仕事のため郡山市の会社から1人でいわき市に向かい、同日中に戻る予定だったという。土砂の撤去作業には同署や勿来土木事務所、消防、自衛隊などが携わり、重機を使って進められた。
(2014年4月11日 福島民友ニュース)



 

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