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漁業の夜明け…きっと いわきの今泉さん、将来を見据える

漁業の夜明け…きっと いわきの今泉さん、将来を見据える

夜明け前、黙々と船出の準備をする今泉さん=いわき市勿来

 「海を汚すな」「漁業者をばかにしている」「成り行きを見守るしかない」―。東京電力福島第1原発の地下水を浄化し、海に流す計画は、漁業者の間に波紋を広げている。
 いわき市の勿来漁港を拠点に、小型船で漁を営む同市の今泉学さん(35)は「浄化したからといって軽々しく海に流していいものではない」と反発する一方で「起こってしまったものは仕方ない。努力して前に進んでいくしかない」と将来を見据える。
 地元の高校を卒業後、専門学校を経て東京で就職。23歳の時、父安雄さん(55)が入院し後を継ぐため戻った。「最初は仕方なくやっていたが、舵(かじ)を取ってからは面白さを覚えた」。技術を成熟させようとしていた矢先、原発事故が襲った。
 しばらくは親類を頼って生計を立てた。コウナゴの試験操業が始まると聞き「やっと船が出せる」と海に戻った。しかし、小型船で扱える魚種は制限された。小魚以外のシーズンに漁獲していたヒラメなどはいまだに出荷ができない。
 風評、漁師の離職など港を取り巻く課題は山積している。今泉さんは「それぞれが家業とする漁業を開かれたものにしたい」と主張する。漁業に興味があるが、どう始めたらいいのか。船はどうするのか。道具の調達方法は―。
 「漁業は一から始めるにはハードルが高いが、漁連などがサポートし開業しやすくすればいい」と提案。「何もできないピンチは何かを始められるチャンス。福島の漁業の灯を絶やしたくない」と力を込めた。
(2014年9月11日 福島民友ニュース)



 

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