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天栄米栽培研究会長・岡部政行氏に聞く 安全性訴え活動

天栄米栽培研究会長・岡部政行氏に聞く 安全性訴え活動

「行政と農家が一体となって消費者に安全安心を訴えることが大切」と話す岡部会長

 県内有数のコメの産地として知られる天栄村で、行政と一体になって高品質のコメ作りを行っている「天栄米栽培研究会」の岡部政行会長に風評払拭(ふっしょく)への取り組みなどを聞いた。

 ―震災、原発事故によるコメ作りへの影響は。
 「原発は安全だと思っていたので、事故は『信じられない』という気持ちだった。農作物を作れるのかという不安がとっさに頭をよぎった。震災の年は売り上げが例年の半分近くまで落ち込み、村と農家で試行錯誤を繰り返した。村が農家にゼオライトを支給するなど全面的に支えてくれたおかげで売り上げが戻ってきた」

 ―風評払拭への取り組み、反響は。
 「役場職員とともに首都圏などへ出向いて、消費者に特産物を直接PRしている。また、原発事故を乗り越えようとする村の農家の姿を追ったドキュメンタリー映画『天に栄える村』の上映を通じて実情を知ってもらおうと活動している。県外から、田植えや稲刈り体験に訪れる団体、個人も多い。実際に来てもらって話をすれば大丈夫だと分かってもらえる。彼らが、村の良さや現状を周りの人たちに伝えてくれており、良い流れができている」

 ―今後の課題は。
 「県外でのPRイベントに来てくれる人以外の人たちに、いかに安全性やおいしさを知ってもらうかが課題。地道に活動を続けていくしかない」

 ―村と農家の取り組みについて。
 「月に1度、職員と農家が集まって情報交換している。本来ライバル同士の農家もみんな一丸となり、風評払拭、天栄米作りのための一つのチームとなっている。農家だけでは動けない部分もあり、村のサポートはありがたい。行政と農家が互いに信頼関係を築いていくことが大切だ」

 おかべ・まさゆき 天栄村出身。村の呼び掛けで2008(平成20)年に発足した天栄米栽培研究会で会長を務める。64歳。

(2015年3月7日 福島民友ニュース)



 

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