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【起き上がり小法師】〔楢葉・豚壱〕ピンチをチャンスに変える

【起き上がり小法師】〔楢葉・豚壱〕ピンチをチャンスに変える

「ピンチはチャンスに変えられる」と話し、新しい店を切り盛りする押田さん

 大型トラックなどが行き来する楢葉町の国道6号沿いに、震災後いち早く店を出した。富岡町の老舗うなぎ店の伝統のタレの味を生かしたボリュームたっぷりの豚丼が自慢。昼時の店内は、除染など被災地で働く作業員らでごった返す。
 明治元年創業の「うなぎ押田」の5代目、押田純治さん(43)。なぜ双葉郡内に新しい業態の店「豚壱(ぶたいち)」を開いたのか聞くと、「手軽で食べやすいものを作業員に提供できれば商売になると考えた」と話す。
 原発事故で全町避難した富岡町。押田さんも店を閉め一時、都内に避難した。一方、住民の姿が消えた双葉郡は、原発事故収束や除染に携わる作業員の出入りが増えたのに、飲食店の再開が進まなかった。都内と地元を行き来して除染にも携わった押田さんは「このピンチはチャンスにも変えられるはずだ」と考えた。作業員から見て、料理は短時間に出てきてほしい。食べやすい豚丼を考案、2013(平成25)年5月、避難区域南端のコンビニ店舗を改装し店を出した。
 開店当初の不安を払拭(ふっしょく)するかのように昼時には客席が埋まる。従業員確保は人手不足で苦労するが、メニューも増やして客の要望に応えている。店内では復興グッズも販売、売り上げの一部は震災遺児のため寄付している。「一から始めた自分の店。震災前よりもやりがいを感じている」。押田さんはそう話す。
 営業時間は午前9時30分〜午後2時で土、日曜日定休。
(2015年4月11日 福島民友ニュース)



 

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