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【起き上がり小法師】〔オオヤマフーズマシナリー福島工場〕

【起き上がり小法師】〔オオヤマフーズマシナリー福島工場〕

「いずれ小高に戻りたいが、先の見通しが立たず不安はある」と話す森島さん(右)

 郡山・「戻りたい」思い複雑
 餅や煎餅、スナック菓子の製造機械などを生産するオオヤマフーズマシナリー。2011(平成23)年秋から郡山市内に福島工場を設け、操業している。
 震災前は南相馬市小高区と横浜市の2カ所を生産拠点としていた。しかし、南相馬市の工場が原発事故で避難区域となり、機能を一時横浜に集約した。その後、新潟などに顧客が多かったことや交通の便を考慮し、郡山市で操業再開した。
 「当初は3人で準備に当たった。横浜や小高と行ったり来たりした」。南相馬市の工場で責任者を務めていた製造課長の森島祐二さん(53)は当時を振り返る。
 南相馬から精密な機械設備や部品などを運び出すための費用はかさんだ。また、操業再開から5年目を迎える今も南相馬市や相馬市などに家族を残し、二重生活を送る従業員もいる。従業員らは先月、被災地視察のため工場を訪れた安倍晋三首相に二重生活など切実な現状を訴えた。「ここ(郡山)の環境は良いが、小高に帰って操業できないのが一番つらい」と森島さん。
 だが、南相馬市の避難指示が解除された後、地域のにぎわいが戻り、働き手を確保できるか現時点で不透明だ。「小高に戻って工場を開いても従業員は集まるのか。若い人たちが住み始めるかも分からない状態で不安もある。(震災から)5年までには帰れると思っていたが、今は見通しは立たない」と複雑な思いを明かす森島さん。「様子を見ながら今は郡山でできることをやっていく」と自らを奮い立たせる。
(2015年7月11日 福島民友ニュース)



 

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