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【葛尾】 「自分だけ戻っても…」 松本さん、戻る住民少なく

【葛尾】 「自分だけ戻っても…」 松本さん、戻る住民少なく

 「戻っても周りに人がいなければ不安。高齢者にとっては仮設住宅にいる方が安心感がある」。三春町の仮設住宅で暮らす葛尾村の松本惇夫さん(67)は、準備宿泊を申請していない理由の一つに、村に戻る住民の少なさを挙げる。同村の準備宿泊の対象は全452世帯1479人のうち、避難指示解除準備区域と居住制限区域の419世帯1360人。8月30日現在で準備宿泊を申し込んだのは23世帯42人にとどまっている。
 松本さんの住む仮設住宅には87世帯191人が暮らすが、多くが高齢者世帯。顔見知りが近くにいて、村の「支え合いセンター」が声掛け活動や安否確認などを行っている仮設住宅の方が安心して暮らせるという。「『みんなと一緒にいたい』とわざわざ仮設に住んでいる人もいる。新たなコミュニティーができているし、催しなどの楽しみもある。戻る人は少ないのではないか」と話す。ただ、松本さんは避難指示が解除されれば村に帰るつもりだ。村中心部の落合地区にある自宅は飲料水確保のための深井戸掘削工事も終わった。すでに生活はできる状態で、準備宿泊してみようという気持ちもある。しかし、村内では日用品を購入する商店や医療機関は再開しておらず、生活の不便さには不安が残る。松本さんは「買い物や通院を考えると長期間は難しい。解除後も帰ってからの生活には不安が多い」と話した。
(2015年9月1日 福島民友ニュース)



 

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