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小高ワーカーズベース・和田智行さんに聞く 住みたい町に

小高ワーカーズベース・和田智行さんに聞く 住みたい町に

「活躍する場を自らつくり出すことが重要になると思う」と指摘する和田さん

 東京電力福島第1原発事故による避難指示が続く南相馬市小高区で、複数の人がスペースを共有するオフィス「小高ワーカーズベース」や食堂「おだかのひるごはん」を運営する和田智行さん(38)に、避難指示解除を控える地域の課題や避難地域の再興に何が必要かを聞いた。

 ―原発事故後、避難区域で事業を興した理由は。
 「何か明確なビジョンがあって事業を興したわけではなく、課題に直面してその解決策を模索した結果だ。被災地のために何かしたいと小高を訪れた人たちが作業する場所がなく、そのまま帰らざるを得ないということがあったことからシェアオフィスを開設した。また、小高には飲食できる場所がなくて自分も困っていた。ならば、作ってしまえばいいと食堂を始めた」

 ―避難地域の住民は、古里に戻るかどうか判断できずにいる人も多くいる。何が判断材料になるか。
 「100人いれば100通りの課題があるので、答えを出すのは難しい。自分の場合は、家族全員が小高に戻るという意識を持っていた。区域再編され、将来小高に戻れるのだという希望を持つことができた」

 ―ほとんどの住民が避難してしまった地域を復興させるための鍵は。
 「若い人が地元で働く選択肢がなく、地元を離れて戻ってこられない。これからは活躍する場を自らつくり出すことが重要になると思う。生きるには自分でお金を稼ぐことが大事。それを他人に委ねてしまうのは良くない」

 ―小高の復興の展望は。
 「抽象的だが、住みたいと思える町にしなくていけない。現在の小高は空白だらけの『フロンティア(未開拓地)』で、新しい町のデザインができる。それに興味を持つ人がどんどん集まってくるだろう」

 わだ・ともゆき 南相馬市小高区出身。中央大経済学部卒。起業支援や地元企業と市外の企業との橋渡しにも力を注ぐ。

(2015年9月1日 福島民友ニュース)



 

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