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県民健康調査検討委員会座長・星北斗さんに聞く

県民健康調査検討委員会座長・星北斗さんに聞く

「生活習慣病など健康指標の改善は喫緊の課題」と話す星座長

 県民健康調査検討委員会の星北斗座長(51)=県医師会副会長=に、甲状腺検査を含む県民健康調査の今後の在り方について聞いた。

 ―県民健康調査の中間取りまとめ策定の意義は。
 「調査開始から5年目を迎え、これまでの調査で把握できたこととできなかったこと、得られた調査結果に対する評価について議論をまとめて明文化し、次の段階に進むことが必要だ」

 ―今後の調査の進め方について考えは。
 「放射線被ばくによる直接的な健康影響の確認と、避難や心理的ストレスに由来する間接的な健康影響への対処のバランスを考えた時に、前者にスポットが当たっていて、後者は二の次だった。前者をないがしろにするつもりは全くないが、後者をわが身の問題として考える時期にきているのでは。震災前から全国で最下位レベルにあった県民の健康指標はさらに悪くなっている。被ばくの影響のみに傾注し、アルコール依存や喫煙率、生活習慣病など全ての健康指標を放っておくのは、県民の健康を預かる立場からしてたまらない。改善は喫緊の課題だ」

 ―甲状腺検査は1巡目で問題なかった子どもが2巡目でがんと診断されるなど不安は解消されていない。
 「被ばく影響を含め、甲状腺検査の結果をしっかりと見ていくことは責務だ。一方で、虫歯の数や運動能力、肥満度など子どもの健康指標も良いとは言えない。行政や学校、地域、家庭が一丸となり、健康をつくっていく必要がある」

 ―県民の健康づくりに向けた考えは。
 「出生数や里帰り出産の数が震災前の水準に戻った。不安を抱える人がいる一方、ここで子どもを産み育てていくことを選択した人が多くいることは、ありがたいことだ。社会全体で支えていくことが重要だ」

 ほし・ほくと 郡山市出身。東邦大医学部卒。旧厚生省入省。米国留学後、退職して1998(平成10)年3月に星総合病院副理事長に就き、2008年から理事長。

(2015年9月7日 福島民友ニュース)



 

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