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第45回衆議院議員選挙
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8・30へ、真夏のロングラン 経費削減に各陣営が躍起

 8月30日の衆院選投開票に向け事実上の選挙戦が繰り広げられている県内で、小選挙区に立候補を予定する各陣営の経費がかさみ、悩みの種となっている。21日の「予告解散」から実質40日間と期間が長く、真夏の選挙戦で冷房費も増す一方、経済不況が台所事情に追い打ちを掛けるのは必至。選挙ムードが高まった昨秋から事務所を借り続けている陣営からは「支払ってきた家賃や光熱費も、ばかにならない」と悲鳴も聞こえ、各陣営は、あの手この手で経費削減に躍起になっている。
 ある陣営の事務所を入ると、部屋の中が若干薄暗い。1カ所に2本ずつの蛍光灯を1本外し、電気の使用量を削減しているためという。この陣営ではこれまで、印刷業者に発注して一度に大量のチラシを印刷していたが、今回は必要に応じて事務所内で印刷する。事務所関係者は「大量に刷っても配布しないまま捨てることもあったが、自前で作るようになって紙の使用量が減り、経費削減につながった」と効果を話す。
 ほかの陣営でも、あまり使わない事務所の奥の蛍光灯を外してブレーカーを落とすなどの対策を打った。ペットボトルのお茶などは極力買わず、事務所で麦茶を作り置きするなど「無駄な経費はできる限り削減している」という。
 ある陣営の封筒やチラシには当初、東京の事務所の住所だけが記載されていた。衆院の解散時期が不透明だったため、事務所を移転した場合などに無駄にならないよう工夫した結果。後に拠点の後援会事務所が決まった際、ゴム印で住所を加えて対応した。ある陣営は、政治活動の文書配布を郵送から、人力による配布に切り替えた。真夏の選挙戦のため涼しい時間帯に絞って街を走る。
 ある新人の陣営幹部は「現職と比べ、新人には安定的な収入がない場合も多い。現職以上に経費は厳しい」と内情を明かす。別の陣営関係者は「野党は、与党よりも選挙対策費が少ないので、毎回財政面は厳しい」と話す。
 衆院解散を見据えて昨秋から事務所を借り続けた陣営は「衆院解散に振り回され続け、経費はかなりの額」とこぼした。それでも、看板の資材代や雨にぬれても丈夫な材質のポスター作製など譲れない部分もある。「その中で、いかに無駄な出費をあぶり出すかが重要」と、ベテランの陣営は歴戦の経験から課題を挙げた。
(2009年7月29日 福島民友衆院選ニュース)

 

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