熱気帯びる各陣営 決戦準備に大わらわ
衆院選の公示を翌日に控えた17日、県内の各陣営では、関係者らが遊説ルートやチラシ、ポスターのチェックなど最後の準備に追われた。選挙前半の19日から21日にかけて各党の大物が相次ぎ来県することもあり、訪れる地区の事務所では、電話でのPR作戦に熱が入る。「政権選択」が最大の焦点になることから、配布するマニフェスト(政権公約)の準備に余念のない陣営も。「決戦」に向け、舞台裏が一段と熱気を帯びた。
党のトップ来県が迫る地域の陣営では、17日も約60人態勢で電話やチラシ配布を行った。ある事務所関係者は「来県まで時間的余裕はないが、一人でも多くの人に来てもらえるよう、ぎりぎりまでアピールしたい」と汗をぬぐう。別の陣営でも、スタッフが支援者への告知の電話に追われていた。
お盆直前にトップの来県が決まった、ある陣営は、業者がお盆休みに入ったため必要な業務の発注に苦労したという。「来県はすぐ間近。(18日の)第一声の際に集まった支持者らを通して応援演説への来場を呼び掛けるしかない」との声も聞こえる。
アイデアで政策浸透
残暑の中、マニフェストのPR策として、うちわにその文面などを印刷した陣営も。「暑くなれば、配布したうちわが目に触れる機会が多くなる」と、政策の浸透に期待する。同じく、うちわ形のビラを準備した別の陣営は、事務所のクーラーを切る徹底ぶりだ。
他の陣営でも、17日までに遊説隊のユニホームとしてアロハシャツ100着が完成。暑さを味方に付ける作戦に余念がない。
昨年秋からロングランで選挙の準備をしてきた、ある陣営の幹部では「確かに疲れはあるが、準備期間が長かったおかげで地元のあいさつ回りは3周もすることができた。その成果を信じて、選挙に臨む」と静かに自信をのぞかせた。
(2009年8月18日 福島民友衆院選ニュース)
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