吉野氏、3区転出受諾へ/衆院福島5区 自民候補調整
次期衆院選に向け、自民党選対が示したコスタリカ方式の解消方針を受け、福島5区から現職不在の同3区への「国替え」を打診された吉野正芳氏(60)=3期=が、党選対の方針を受け入れ、3区から立候補する意思を固めたもようだ。9日までに関係者の話で明らかになった。近く連合後援会の役員会が開かれる見通しで、吉野氏が正式表明するとみられる。
関係者の話では、役員会には吉野氏とともに、コスタリカ方式の解消に伴い5区に立候補する坂本剛二氏(63)が所属する町村派の町村信孝代表世話人が出席する方向で調整している。役員会では、吉野氏の「国替え」に理解を求めるとともに、後援会として坂本氏への選挙協力を確認するとみられる。
党選対の方針に対し、吉野、坂本両氏の各連合後援会は5日にそれぞれ同方式の堅持を決議している。しかし、党選対が方針変更に応じる構えがない上、党いわき総支部も「コスタリカ堅持は厳しい」との見方を強めており、吉野氏は早期に結論を見いだして後援会とともに選挙準備に入る見通し。
吉野氏は9日、福島民友新聞社の取材に対し「近く党本部の方針が決定になると思う。その決定に従うつもりだ」と語った。
また、佐藤憲保県連幹事長は「吉野議員からは近々、党や日本の政治が置かれた現状を踏まえた判断をいただけると期待している」と述べた。
(2008年10月10日 福島民友衆院選ニュース)
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