民主候補で唯一推薦を受けたほか、初めて国民新党の推薦も得た。陣営は前回の14万を上回る15万票獲得を目標に掲げる。
総合選対本部長の菊地国雄氏は、民主への「追い風」を感じながらも、「こういうムードの選挙は初めて。票(の動向)が読めない」と気を引き締める。陣営は「国の仕組みの作り直しが必要」と、党のマニフェスト(政権公約)や政権交代の実現を訴え、組織票固めに加え浮動票の獲得も狙う。
玄葉氏は党選対委員長を務めた前回の郵政選挙大敗の責任を痛感しており、今回も、全国の党公認候補の応援に走る予定。選挙区を不在にする機会が多くなるため、陣営は8月上旬に石川町に女性の会を新設するなど、この4年間で培ってきた組織力をさらに拡大して支持を広げる方針。
吉野氏は昨年10月の3区からの立候補決定後、選挙区内にある29の党支部の協力を得て支持者への出馬報告を行い、選挙区内を回り終えた。3〜5人程度の小規模な集会にも積極的に足を運び、新選挙区での知名度アップに努めている。
前回の地盤だった5区のいわき市の後援会から支援者が3区に入り新たな支持者の取り込みを進め、これまでに田村市などに自前の10の後援会を発足させた。さらに3区が地元の参院議員荒井広幸氏が幹事長を務める改革クラブからの推薦、連立政権を組む公明党の支持も決定、党を超えた三者連合による選挙態勢が固まり、一層の支持拡大に取り組む。
選対本部長を務める県議渡辺広迪氏は「横綱に挑む気持ち」と、吉野氏が「国替え」で臨む選挙戦を表現する。吉野氏は「地域によって訴えを変えていきたい」と語り、農林業など選挙区内それぞれの地域課題の解決につながる党のマニフェストを地道に訴える戦略。「どれだけ上積みできるか」と、「国替え」を決めてからこれまでの活動の成果に期待する。
諸派の幸福実現党の博多泰子氏は知名度を高めることを重点に街頭活動に力を入れている。8月2日には事務所開きを行う。
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