猪苗代町長選終盤の情勢
東日本大震災に伴う臨時特例で春の統一地方選での実施が延期となった猪苗代町長選は26日の投票まであと2日に迫った。一騎打ちの展開で、各候補とも支持の拡大に懸命だ。
いずれも新人で元町議の渡部英一氏(59)=無所属=と、元町教委生涯学習課長の前後公氏(69)=同=がしのぎを削っている。
渡部候補は「住んでよし、訪れてよしのまちづくり」として農業・観光・商業が一体化した産業の推進などを強調。引退する現職の後援会と政策協定を結んで支援を受けるとともに、町議4期の実績を訴えて浮動票の確保を狙っている。
前後候補は「町民総参加の開かれた町政」を訴え、41年間の行政経験を基に、行財政基盤の確立や、きめ細かな福祉体制の構築などをアピール。過去2回、町長選に出馬した知名度を生かし、組織固めと支持の拡大を図っている。
毎回、町を2分した激戦を繰り広げる町長選。前回の投票率は80・32%だが、期日前投票の出足は鈍いという。投票率も勝敗を左右する要素になりそうだ。
(2011年6月24日 福島民友ニュース)
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