若松市長選告示まで1週間 新人の一騎打ち
東日本大震災で春の統一地方選の実施から7月31日告示、8月7日投票に延期された会津若松市長選は、告示まで1週間となった。これまでにともに新人で、元河東町長の栗城春夫氏(60)と、元県議の室井照平氏(55)の2人が立候補を表明、新人同士の一騎打ちが確実な情勢となっている。
栗城氏は、会津地域17市町村の連携強化を強調しながら、第三者機関の事業仕分けを取り入れた行財政改革、既存の企業支援による雇用創出、「学力日本一」へ向けた小中学校教育の拡充、高齢者の生きがいづくり支援などを掲げる。同市職員としての行政経験や首長としてのキャリアを生かした市政の改革を訴える。
室井氏は、震災に伴う観光や農産物の風評被害対策を前面に打ち出しながら新規企業誘致による仕事づくり、市役所業務の外部委託推進、スポーツ大会誘致、「会津武士道」をテーマにした観光客誘致などを掲げる。企業で培った経営感覚や県議、市議の経験を通した民間目線の市政の実現をアピールする。
震災で延期となった市議選(定数30)も市長選と同じ日程で行われる。現在のところ現職24人、元職4人、新人5人の計33人が立候補するとみられるが流動的。
6月2日現在の同市の有権者数は、10万1291人(男性4万7410人、女性5万3881人)。
(2011年7月24日 福島民友ニュース)
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