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2011統一地方選(福島)
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浜通り「6市町村議選」戦いの跡

 東日本大震災に伴う臨時特例法で実施が延期され、県議選と同日選となった浜通りの相馬、広野、川内、双葉、葛尾、新地の市町村議選。20日の投開票で新議員が誕生した選挙戦を振り返る。

 【相馬市議選】新人5人全員が議席を獲得した一方で、現職3人、元職1人が落選。現職の落選のうち2人は東日本大震災による津波で甚大な被害を受けた原釜・尾浜地区が地盤で、震災の影響が如実に出た形となった。

 【広野町議選】有権者のほとんどが町外に避難する異例の選挙は現職10人、新人1人、元職1人が当選。多くの候補者が選挙カーを自粛し、避難者に配慮した。投票率は12.69ポイント落ち込み、75.34%だったが、町民からは本来の議員としての仕事を望む声も多い

 【川内村議選】定数10に対し、現職8人と新人5人が立候補し、現職8人、新人2人が当選した。投票率は85.34%と前回の93.93%を8.59ポイント下回ったが、住民が全国各地に避難し、70%台が予想された中では高い投票率だったと言える。村議選に対する関心の高さがうかがえた。

 【双葉町議選】県外で初めて投開票が行われた双葉町議選。有権者、候補者ともに互いの姿が見えない中、8議席を巡り13候補が争った。投票率は、63.67%だったが、避難を続ける町民の状況からすれば、選挙への関心は高かった。

 【葛尾村議選】今回から2減の定数8を10人で争い、現職5人、新人3人が当選した。新人の躍進が際立ち、3人全員が安定して得票。下位は接戦となり現職2人が議席を失った。投票率は88.09%(前回比1.17ポイント減)と過去最低を更新したが、双葉郡5町村議選の中で最高だった。

 【新地町議選】立候補者の半数に当たる8人が新人で混戦が予想されたが、東日本大震災の影響で多くの候補者が選挙カーを使用しないという異例の選挙戦の中で、従来の支持層を手堅くまとめた現職は全員再選を果たした。

(2011年11月22日 福島民友ニュース)



 

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