政局を伝えるニュースを横目に、来年のカレンダーや選挙ポスター印刷の打ち合わせが行われた印刷会社＝１４日午後、福島市

　選挙に関連する印刷業などの県内事業所からは、年末の繁忙期が迫った中でようやく選挙日程が固まったことに安堵（あんど）の声が広がった。ただ、選挙期間中に候補者の演説会や総決起集会の会場になることが多いホテルの関係者などは、忘年会シーズンの選挙に不安を吐露した。
　福島市内のある印刷会社は日増しに年賀状印刷の注文が増えており、１２月の第２週ごろまでは繁忙期が続くという。そうした中で始まる衆院選。通常は選挙日程が固まった直後から選挙ポスター作製の注文が相次ぎ、パンフレット作製などの依頼も飛び込む。
　なかなか解散が決まらない中、この日は社員らが野田首相と野党党首との党首討論やニュースを伝えるテレビを熱心に見詰めた。男性社員（３７）は「どういう状態でも最善の仕事をやるだけ」と語った。
　大規模集会の会場となることが多い郡山市のあるホテルは、１２月の夜の時間帯は既に忘年会などで予定がいっぱい。「（演説会や総決起集会の開催が）決まったとしても、対応するのは難しい」と話した。
（２０１２年１１月１５日　福島民友衆院選ニュース）