自民・吉野氏は比例中国 「復興枠」扱いで上位へ
12月4日公示−同16日投開票の衆院選で、自民党は29日、前職の吉野正芳氏(64)について、比例中国ブロックの公認候補として擁立する方針を決定した。県連が吉野氏の比例での優遇を念頭に党本部に設置要請した「原発事故災害復興枠」を、党本部は東北ブロックでなく中国ブロックに設けた形。吉野氏は同日、党本部の意向を受け入れ、中国ブロックで立候補することを表明した。公示前日の12月3日に発表される中国ブロックの自民比例名簿で、吉野氏は上位記載される見通し。
吉野氏の処遇をめぐっては、比例東北ブロックに本県復興枠を設け、吉野氏を優遇する案も党内で議論されたが、震災で被災した東北地方の他の県連が反発するなど、調整は難航した。最終的には、安倍晋三総裁(衆院山口4区)や石破茂幹事長(衆院鳥取1区)ら党執行部の選挙区が含まれる中国ブロックに吉野氏を擁立することで、県連が求めた復興枠の設置に応え、原発事故の復興を重視する党の姿勢をアピールしたとみられる。
(2012年11月30日 福島民友衆院選ニュース)
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