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忘年会自粛ムード懸念 有権者「酒食で誤解受けたくない」
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衆院選が忘年会シーズンと重なり、書き入れ時に客足を心配する飲食店経営者の声が聞かれる=1日午後5時50分ごろ、福島市の繁華街
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2日に公示される衆院選。師走の選挙戦は忘年会シーズンと重なり、繁華街の「夜の街」を彩る居酒屋やスナックなどは、書き入れ時に客足が減らないか心配している。居酒屋の一部は「(選挙期間中に)有権者が酒食で誤解を受けたくない」との思いがあると指摘する。選挙に関わる公務員の団体客から忘年会のキャンセルが相次いだ店舗もあり、年の瀬に経営者は気をもんでいる。
福島市の居酒屋「おいらせ」は忘年会の予約が例年の半分以下にとどまっている。同店の客は企業関係が多く、選挙で誤解されるのを避けたい思いがあり、衆院選の影響とみている。同店関係者は「選挙が終わるまで、忘年会を控える傾向にあるようだ。どうして年末に選挙をやるのか」と肩を落とす。
「忘年会で、集客を見込める時期だが、選挙があるため、団体客が6組以上キャンセルになってしまった」。会津若松市の居酒屋よさくの伊藤義一社長(70)は表情を曇らせる。「選挙が終わるまで、客足が心配。街の活気がなくなってしまったようだ。選挙にお金を使うのは大切だが、街が元気になるようなお金の使い方も考えてもらいたい」と注文を付ける。
店舗だけでなく、タクシー業界も選挙の影響を気にかけている。大和タクシーなどを運行する大和自動車交通(福島市)は現時点で例年並みの売り上げを確保しているが、同じ年末の選挙となった2年前の衆院選では、利用者数が2割程度落ち込んだことから、客足の減少を懸念している。
同社は例年、繁忙期の12月、タクシーの申し込みを受け付ける電話対応者を通常の2人より多い3人態勢としているが、利用者減少を見込んで選挙期間中は2人態勢のままとする予定。担当者は「12月は一番忙しい時期。この時期の選挙は勘弁してほしい」と嘆く。
一方、郡山市の磐梯熱海温泉旅館協同組合によると、各旅館への忘年会などの予約は例年通りの出足だが、「今月後半に予約が集中している状態」という。同組合は「当然、衆院選がある影響だと思う。後半に勝負を懸けるが、ぜひ選挙期間中も利用を」と呼び掛ける。
(2014年12月2日 福島民友衆院選ニュース)
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