衆院選・終盤戦“票読み懸命” 各陣営低投票率を想定
14日投票の第47回衆院選は10日、終盤戦に入る。県内選挙区で議席を争う16候補の陣営は、投票率や当選ラインの「票読み」を本格化させた。投票率については陣営の多くが、過去最低だった2012(平成24)年の前回と同水準か、さらに低下すると予想。独自に設定した当選ラインの達成に向けて奔走する。前職優勢が伝えられる中で「争点があいまいで、有権者の関心が低い」と分析する陣営もあり、終盤戦は票の争奪戦がより激しさを増す見通し。
【1区】亀岡偉民陣営は当選した前回の12万1235票と同程度の12万票前後に当選ラインを設定。金子恵美陣営は「解散に理解を得られていない」として投票率低下を見込み、当選ラインを9万5000票に置く。各陣営とも福島市や伊達地方で票固めを進める。
【2区】当選ラインは各陣営とも10万〜10万5000票と分析。根本匠陣営は組織固めが順調と判断し、一層の票の上積みを見据える。岡部光規、平善彦の両陣営は投票率の回復を見通し、それぞれ浮動票を視野に入れ、10万票超えの得票を目指す。
【3区】玄葉光一郎陣営は前回と同程度の投票率を予測、前回投票者数の半分程度の9万票を当選ラインとし、票固めを本格化させている。投票率が低下するとみる上杉謙太郎陣営は投票数の半分(約8万票)、横田洋子陣営は7万票を当選ラインに設定した。
【4区】投票率について各陣営は前回並みか低下と見通す。当選ラインは菅家一郎、小川右善の各陣営が、菅家氏の前回獲得得票をやや下回る7万票とみる。前回5万票強を獲得した小熊慎司陣営は7万5000票以上に置いた。
【5区】各陣営とも選挙戦の手応えなどから投票率を前回並みか下回るとみて50〜55%と予想、当選ラインを6候補が乱立した前回当選者の6万票強より上昇するとみる。議席争いの軸になる吉野正芳、吉田泉各陣営はいずれも当選ラインを8万票に据えている。
(2014年12月10日 福島民友衆院選ニュース)
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