福島で未集計80票 衆院選・小選挙区、“持ち帰り票”扱い
投開票が14日行われた衆院選で、福島市選管が開票所とした民間施設ウィル福島から16日、集計されないまま行方が分からなくなっていた小選挙区投票用紙80枚が発見された。同市選管によると、見つかった票が有効か無効かについては17日に同市で開く福島1区選挙会で判断される。同市を含む1区は当選者と次点との差が5299票あり、当落には影響しないが、候補者の得票は変わる可能性がある。
同市選管によると、16日午前10時ごろ、開票所の撤去作業をする業者が投票用紙の束を発見した。積み重なった、投票用紙を入れるかごとかごの間に挟まっていた。
発見された投票用紙は、自動読み取り分類機が一度「疑問票」としてはじいた票。同市選管は開票作業の終盤、投票者数よりも投票数が80票少ないことに気づいた。1時間ほど探したが見つからず、有権者が投票所から持ち帰った「持ち帰り票」として80票を扱い、開票作業を終了した。
同市で行われたこれまでの選挙で持ち帰り票は多くても数票だった。菅野昭義市選管委員長は「大変申し訳ない。原因究明に努めたい」と話した。
(2014年12月17日 福島民友衆院選ニュース)
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