参院選7月11日投開票 県内各党、動き加速
政府、民主党が6月16日までの今国会会期を延長せず、参院選を「6月24日公示、7月11日投開票」の日程で行う方向で最終調整に入ったことが21日分かった。本県関係では福島選挙区(改選2)に6人、比例代表に4人が立候補を予定、すでに前哨戦を展開しているが、日程が固まったことで県内各党と各陣営はあらためて臨戦態勢を整える。22日からは党首クラスなど党幹部の来県も相次ぎ、公示まで1カ月余りと迫った選挙戦へ動きを加速させる。
福島選挙区では民主党が現職の経済産業副大臣増子輝彦氏(62)=1期=と新人の医師岡部光規氏(41)の2人、自民党が現職の元官房副長官岩城光英氏(60)=2期、共産党が新人の県委員岩渕友氏(33)、たちあがれ日本が新人の元県議白石卓三氏(58)、みんなの党が新人の会社役員菅本和雅氏(42)を擁立。
比例代表では、民主党が新人の元県議中村秀樹氏(47)、新党改革が現職の党幹事長荒井広幸氏(52)=1期、たちあがれ日本が新人のプロ野球評論家中畑清氏(56)=矢吹町出身、みんなの党が新人の県連代表小熊慎司氏(41)を擁立する。
今後の日程を見据え、民主党県連は初めて複数候補を擁立する福島選挙区で増子氏が県内支持層を固め、新人の岡部氏は浮動票の掘り起こしを中心に進める戦略をとる。比例の中村氏は県議の支援で浸透を図る。
現職の岩城氏1人に絞った自民党県連は、県内全域での選対設置が24日にも終了、地域懇談会の開催を今月中に終える予定。22日の谷垣禎一総裁を招いた政治資金パーティーから組織の引き締めを始める。
共産党県委員会は岩渕氏の街頭中心の戦略を継続、党幹部の来県で本番前の盛り上げを狙う。新党改革の荒井、たちあがれ日本の白石両氏は選挙態勢の構築を本格化する。たちあがれ日本から比例代表に立候補する中畑氏は6月5日、矢吹町で地元支持者の集会を開き公示へ弾みをつける。みんなの党県連は選挙区の菅本氏が21日に郡山市に選対事務所を構えた。比例の小熊氏は地元会津を中心に山形、宮城両県の選挙区候補と連動して浸透を図る。
ほかの県内政党では公明党県本部、社民党県連が比例候補の組織票を固める。
(2010年5月22日 福島民友参院選ニュース)
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