初当選し支持者と万歳三唱する小熊さん（中央）。右は妻則子さん＝１２日午前７時１０分ごろ、会津若松市

　第２２回参院選比例代表は１２日午前、開票が終了し、みんなの党新人の小熊慎司氏（４２）＝会津若松市＝が初当選を決めた。得票は３万７２２２票。同党は本県関係初の国会議席。
　小熊氏は喜多方市出身、専修大法学部卒。衆院議員秘書を経て会津若松市議１期、県議２期を務めた。昨年の衆院選福島４区に立候補したのに続く２度目の国政挑戦で、同党の本県など南東北の重点候補として、脱官僚や地域主権などの政策を訴えた。
　比例代表では、本県関係候補の民主党新人の中村秀樹氏（４７）＝いわき市、たちあがれ日本新人の中畑清氏（５６）＝矢吹町出身＝は落選した。

　夜明けの吉報、小熊さん「支援に感謝」
　朝日が差し込む１２日午前７時前、小熊慎司さんの事務所＝会津若松市北青木＝に待ちわびた吉報が届いた瞬間、支持者の喜びは一気に爆発した。
　拍手で迎えられた小熊さんは「支援に感謝。会津、日本の再生に尽力する」と決意を述べ、早速、「日課」の街頭演説に繰り出した。
　小熊さんは、同党が獲得した７議席のうち、当確５議席を除く残り２議席を党内のほかの候補と争った。開票が進む度に小熊さんの順位は目まぐるしく浮き沈みし、陣営は「早く小熊に当確を打って」と祈りながら長丁場の接戦を見守った。
（２０１０年７月１３日　福島民友参院選ニュース）