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第22回参議院議員選挙
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 政権交代後、初の本格的な国政選挙となり、消費税率の引き上げなどを主な争点に、与野党が過半数を懸けた攻防を繰り広げている第22回参院選。福島選挙区(改選2)に立候補した5候補は7月11日の投票に向け、広い県内を駆け巡り激しい舌戦を展開している。各地方の選挙の最前線を追う。(文中敬称略)。
【 中通り 】
 ◆立候補予定者
  
(改選2。届け出順、敬称略)
 ・岡部 光規 41 民新
 ・岩渕   友 33 共新
 ・菅本 和雅 42 み新
 ・増子 輝彦 62 民現(国推)
 ・岩城 光英 60 自現
前線ルポ−参院選ふくしま
【 中 】

団体推薦「両にらみ」


組織票奪い合い激化

 福島、郡山両市の大票田を抱える中通り。各陣営の事務所には、各種団体からの推薦状が壁いっぱいに並ぶ。政権が交代したことで県内の業界団体は、今回の参院選で政権与党の民主党も、長く政権に就いていた自民党も無視できず「両にらみ」で推薦するところが多い。民・自以外の勢力への期待も少なからずある。

 「次の国政選挙は分からないが、定数2の参院選は現職2人を推薦した」と話すのは郡山市の土地改良区関係者。各種団体の県組織がある福島市とともに経済県都の郡山市でも業界団体の活動は活発で、各陣営は堅い組織票を狙い、アプローチを強めている。

 民主現職の増子輝彦は中通りの主戦場を地元郡山市と定めた。2区選対事務所には首相の菅直人のポスターが張られ「政権与党」の立場を印象付ける。同市の業界団体には推薦を増子に一本化するケースもあり、選対は推薦団体の組織末端までの支持固めを狙う。選対幹事長の佐久間俊男は「一票を積み上げ、トップ当選につながる成果を」とスタッフにげきを飛ばす。

 陣営は、かつて増子が衆院選の中選挙区で立候補したつながりが残る県北地方も「準地元」と位置付け、衆院議員、県議らが企業・団体回りに日程を割く。支援組織の連合福島や農協などの団体票の積み上げを続け手応えを感じている。

 28日、福島市の建設関係団体の県組織が入居するビルに、自民現職岩城光英の陣営の県議の姿があった。県議は、序盤戦で組織の上滑りを懸念、従来から支持を得ている団体を回り、あらためて支援を要請した。

 各種団体が民主候補を推薦する動きを、岩城の2区選対幹事長を務める勅使河原正之は「業界団体は地元の現職に頼まれたら、推薦は断れない」と、冷静に見極める。岩城は小野町に地縁があるものの、増子が地元の衆院2区の郡山市での人脈は薄い。

 陣営は、前衆院議員根本匠の後援会を軸に、数で民主に勝る県議、市議の人的なつながりで団体の自民離れを防ぐ戦術を進める。

 民主新人で浅川町出身の岡部光規は、須賀川市に県南の拠点を構えた。県議や党政調会長玄葉光一郎の後援組織を足掛かりに支持拡大に取り組む。社民党の地方組織も支持する動きだ。

 みんなの党新人の菅本和雅は無党派層を照準とし、地元双葉町でなく、郡山市に拠点事務所を開設、政治改革を訴える。30日に党代表渡辺喜美が同市に入り、選挙戦に勢いをつける。

 共産党新人の岩渕友は、他党との政策の違いを鮮明に訴え毎週末は郡山、福島両市で遊説を厚くする。県北地方では「地元候補」を強調する構え。

−−− 2010年6月29日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−
 
 

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